第24回 柔道整復師国家試験問題 [ 一般臨床医学 ]
問題 141 50際の男性。高所作業中に転落し、胸髄損傷をきたし6ヵ月が経過している。完全麻痺症状があるが、上肢機能は正常で、車いすを利用した外出も可能な機能まで回復している。膀胱直腸機能障害があり、尿道カテーテルがはずせない。
今後の疱疹で最も適切なのはどれか。
1. 尿道カテーテル留置を続ける。
2. 用手排尿法を指導する。
3. 自己間歇導尿法を指導する。
4. 膀胱瘻を造設する。
問題 142 腰椎ヘルニアでみられる坐骨神経痛による姿勢の特徴はどれか。
1. 身体をエビのように折り曲げた姿勢
2. 下肢は痙性となり足が足底側に屈曲した姿勢。
3. 患側に体幹を曲げ脊柱が弓状に背屈した姿勢。
4. 健側に体幹を曲げ軽く股関節を屈曲した姿勢。
問題 143 水疱疹がみられるのはどれか。
1. 帯状疱疹
2. 感染性心内膜炎
3. クインケ(Quincke)浮腫
4. ベーチェット(Behcet)病
問題 144 ベル現象の原因となる脳神経はどれか。
1. 動眼神経
2. 顔面神経
3. 滑車神経
4. 外転神経
問題 145 マルファン(Marfan)症候群でみられるのはどれか。
1. 樽状胸
2. 鳩胸
3. 扁平胸
4. 漏斗胸
問題 146 胸部の打診で鼓音を呈するのはどれか。
1. 肺気腫
2. 無気肺
3. 肺炎
4. 胸膜炎
問題 147 マクバーニー圧痛点はどれか。

1. a
2. b
3. c
4. d
問題 148 ウィルヒョウリンパ節転移がみられるはどれか。
1. 腋窩リンパ節
2. 左鎖骨上窩リンパ節
3. 腸骨リンパ節
4. 鼡径リンパ節
問題 149 異常な呼吸と疾患の組合せで正しいのはどれか。
1. チェーン・ストークス呼吸-気管支喘息
2. クチマウル呼吸-過換気症候群
3. 起坐呼吸-うっ血性心不全
4. ビオー呼吸-糖尿病性アシドーシス
問題 150 複合感覚はどれか。
1. 触覚
2. 位置覚
3. 振動覚
4. 2点識別覚
問題 151 反射検査で正しいのはどれか。
1. 末梢神経障害では腱反射が亢進する。
2. 乳児では健常児でもバビンスキー反射がみられる。
3. バビンスキー反射では足底を足の内縁に沿うようにこする。
4. 下顎反射は口を閉じてオトガイ部に指を当てその上をハンマーで叩く。
問題 152 甲状腺機能低下症にみられるのはどれか。
1. 甲状腺腫
2. 眼球突出
3. 手指振戦
4. 発汗過多
問題 153 血清アミラーゼが上昇する疾患はどれか。
1. 胃炎
2. 肝硬変
3. 急性膵炎
4. 逆流性食道炎
問題 154 慢性閉塞性肺疾患の特徴はどれか。
1. 初発症状は胸痛である。
2. 原因の多くはたばこ煙である。
3. マイコプラズマ肺炎に引き続いて起こる。
4. ツベルクリン反応が強陽性に出る。
問題 155 大動脈狭窄症で正しいのはどれか。
1. 胸痛が起こることはない。
2. 聴診で収縮期逆流性雑音を聴取する。
3. 心エコー検査で大動脈弁に逆流を認める。
4. 動脈硬化による弁の石灰化により起こることが多い。
問題 156 バージャー(Buerger)病で正しいのはどれか。
1. 喫煙者に多い。
2. 女性に多い。
3. 高齢者に多い。
4. 上肢に多い。
問題 157 突発性血小板減少性紫斑病で誤っているのはどれか。
1. 急性型と慢性型がある。
2. 骨髄中の巨核球数が減少する。
3. 血小板に対して自己抗体が産生される。
4. ヘリコバクター・ピロリ菌が関係する。
問題 158 慢性骨髄性白血病の原因はどれか。
1. 遺伝子異常
2. ウイルス感染
3. 免疫異常
4. 代謝異常
問題 159 医療面接の方法で誤っているのはどれか。
1. 最初に互いに自己紹介を行う。
2. 聞き取りは主訴から始める。
3. 患者には厳格な態度で接する。
4. 患者の話について共感の態度をとる。
問題 160 慢性腎不全患者の血清中で低下するはどれか。
1. リン
2. カリウム
3. カルシウム
4. クレアチニン
問題 161 後天性免疫不全症候群(AIDS)で誤っているのはどれか。
1. 日和見感染を起こす。
2. 母子間感染でも起こりうる。
3. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症である。
4. 悪性腫瘍の合併はまれである。
問題 162 75歳の男性。2ヶ月前から前立腺癌で治療中。その頃から排尿時の不快感を呈し、頻尿となった。今回、排尿時痛を訴えて受診し、複雑性膀胱炎を診断された。
この疾患で正しいのはどれか。
1. 尿路の腫瘍に伴うことはまれである。
2. 起因菌はほとんどが大腸菌である。
3. 水分の大量摂取で数日で回復する。
4. 再発を繰り返すことが多い。
問題 163 65歳の女性。歩行障害を主訴に来院し、パーキンソン(Parkinson)病が疑われた。
診断根拠となる症状はどれか。
1. 筋トーヌスが減弱し手足が使いにくい。
2. 手足の感覚低下がある。
3. 手足の振戦がみられる。
4. 後傾姿勢がみられる。
問題 164 熱傷で正しいのはどれか。
1. 乳幼児の熱傷範囲の診断に9の法則を用いる。
2. Ⅲ度熱傷で強い痛みを感じる。
3. 気道熱傷を合併した場合は重症に分類される。
4. 広範囲熱傷患者では胃粘膜障害は発生しにくい。
問題 165 蜂窩織炎で正しいのはどれか。
1. 発赤を伴わない腫脹がある。
2. 原因として真菌感染が多い。
3. びまん性化膿性炎症である。
4. 治療は切開排膿が基本となる。
第24回柔道整復師国家試験問題 解答
[ 一般臨床医学 ]
問141 問142 問143 問144 問145 3 4 1 3 4 問146 問147 問148 問149 問150 1 2 2 3 4 問151 問152 問153 問154 問155 2 1 3 2 4 問156 問157 問158 問159 問160 1 2 1 3 3 問161 問162 問163 問164 問165 4 4 3 3 3