第25回 柔道整復師国家試験問題 [ 外科学概論 ]

問題 164 感染症で誤っているのはどれか。

  1. 猫咬傷では一次縫合を行う。
  2. 肺アスペルギルス症では菌球形成が診られる。
  3. 破傷風による感染では開口障害が診られる。
  4. 心筋のIVHカテーテル感染では抗真菌薬の全身投与を行う。

問題 165 消毒と滅菌で正しいのはどれか。

  1. 皮膚消毒は一時的フローラの消毒を行う。
  2. 粘膜消毒に消毒用エタノールを用いる。
  3. 高圧蒸気滅菌は金属の消毒ができない。
  4. 酸化エチレンガス滅菌は熱に弱い素材に使用しない。

問題 166 移植で正しいのはどれか。

  1. 改正臓器移植法では15歳未満の脳死判定は行わない。
  2. 移植臓器の生着には主要組織適合抗原は関係しない。
  3. 臓器保存可能時間は各臓器とも一定である。
  4. 免疫抑制剤の副作用として二次発癌がある。

問題 167 けいれんで誤っているのはどれか。

  1. 脳腫瘍は症候性てんかんの原因となる。
  2. 一部の筋肉にとどまるものは部分発作という。
  3. 間代性けいれんでは手足を強直させる。
  4. 一部の筋肉に始まり全身に広がる場合を二次性全般化という。

問題 168 輸血の副作用と症状の組み合わせで正しいのはどれか。

  1. 空気塞栓――――――乏 尿
  2. 不適合輸血―――――血圧低下
  3. クエン酸中毒――――発 熱
  4. ウイルス感染――――けいれん

問題 169 結紮縫合法で正しいのはどれか。

  1. 女結びは男結びより緩みにくい。
  2. 体幹部は顔面より抜糸時期が早い。
  3. 糸の周囲に炎症が及ぶときは早めに抜糸する。
  4. 人工血管吻合に吸収性縫合糸を用いる。

問題 170 脊髄くも膜下麻酔で正しいのはどれか。

  1. 多くは胸椎で穿刺する。
  2. 上腹部の手術で使用する。
  3. サドルブロックは側臥位で行う。
  4. 脳脊髄液が漏れると頭痛が起こる。

問題 171 心肺蘇生で誤っている組み合わせはどれか。

  1. ハイムリック法―――――――異物除去法
  2. 心臓マッサージの部位――――胸骨の上半分
  3. AED――――――――――――自動体外式除細動器
  4. 蘇生着手――――――――――胸骨圧迫

問題 172 頭部打撲で救急搬入時、随意運動なく四肢伸展を認めた。Glasgow Coma Scale(GCS)のうち運動機能の判定で正しいのはどれか。

  1. M1
  2. M2
  3. M3
  4. M4

問題 173 高所からの転落による右第5~8肋骨の連続多発骨折で奇異呼吸を認める。
誤っているのはどれか。

  1. 骨折部胸壁は吸気時に膨隆する。
  2. 縦隔は吸気・呼気で左右に動揺する。
  3. 人工呼吸の陽圧換気が有効である。
  4. 弾性包帯固定で胸郭を補強する。

問題 174 70歳の男性。40km/時で乗用車を運転中、前方からの軽自動車のはみ出し走行により正面衝突し、ハンドルで前胸部を強打した。救急搬入時、前胸部痛、頻脈、血圧低下を認めた。最も損傷の可能性が高い臓器はどれか。

  1. 大動脈
  2. 肺静脈
  3. 横隔膜
  4. 肝 臓

第25回柔道整復師国家試験問題 解答

[ 外科学概論 ]

問164問165問166問167問168
11432
問169問170問171問172問173
34221
問174
1