第23回 柔道整復師国家試験問題 [ 一般臨床医学 ]
問題 141 45歳の女性。脳出血発症後6か月を経過したが重度の右片麻痺が残存した。左上肢支持にて立位は安定しているが右内反尖足のために歩行は非常に困難である。
誤っているのはどれか。
1. 尖足は矯正せずに歩行訓練を行う。
2. 装具を作成して歩行訓練を行う。
3. 健側の筋力増強訓練を行う。
4. アキレス腱延長術を考慮に入れる。
問題 142 腹壁の視診で正しい組合せはどれか。
1. 腹部陥凹—————悪液質
2. 皮膚赤色綿条———経産婦
3. 皮膚白色綿条———クッシング(Cushing)症候群
4. メズサの頭————卵巣嚢胞
問題 143 胸腹部の打診で正しいのはどれか。
1. 健常者の肺野では濁音が聞かれる。
2. 右鎖骨中線において肺気腫では肺肝境界は正常よりも上がる。
3. 心濁音界の左界が左鎖骨中線やや内側であった場合は心肥大を疑う。
4. 腹水が貯留すると体位変換に伴って範囲が変化する濁音となる。
問題 144 癌腫瘤を触診したときの特徴はどれか。
1. 痛みを伴う。
2. 可動性が乏しい。
3. 表面皮膚に熱感がある。
4. 表面が平滑である。
問題 145 正しいのはどれか。
1. 筋肉に力を入れると硬くなる場合に筋萎縮があると判断できる。
2. 仮性肥大した筋肉は軟らかい。
3. 筋緊張の低下は片麻痺の初期にみられる。
4. 痙縮は錐体外路障害によって出現する。
問題 146 女性化乳房をきたすのはどれか。
1. 呼吸不全
2. 心不全
3. 肝不全
4. 腎不全
問題 147 体幹の左側のみにある臓器はどれか。
1. 肝臓
2. 胆嚢
3. 脾臓
4. 腎臓
問題 148 ウィルヒョウリンパ節転移で正しいのはどれか。
1. 発赤を伴う。
2. 胃癌の転移によることが多い。
3. 右鎖骨上窩リンパ節が腫脹する。
4. 軟らかく可動性のあるリンパ節病変である。
問題 149 ヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連がないのはどれか。
1. 胃癌
2. 慢性胃炎
3. 消化性潰瘍
4. 潰瘍性大腸炎
問題 150 腸疾患で正しいのはどれか。
1. クローン(Crohn)病の病変は直腸から連続的に全大腸に広がる。
2. 潰瘍性大腸炎は回腸末端に好発する。
3. 家族性大腸ポリポーシスは癌化率が高い。
4. 大腸癌の好発部位は横行結腸である。
問題 151 経口感染するのはどれか。
1. A型肝炎
2. B型肝炎
3. C型肝炎
4. D型肝炎
問題 152 右下肋部の疝痛発作を特徴とする疾患はどれか。
1. 膵炎
2. 肝硬変
3. 胆石症
4. 虫垂炎
問題 153 狭心症で誤っているのはどれか。
1. 運動時に胸痛が生じる。
2. 心電図でST低下を認める。
3. 血液検査でCKが著しく上昇する。
4. ニトログリセリンが有効である。
問題 154 本脳性高血圧症のリスクとならないのはどれか。
1. やせ
2. ストレス
3. 塩分過剰摂取
4. アルコール過飲
問題 155 急性白血病でみられないのはどれか。
1. 発熱
2. 出血斑
3. 多血症
4. 骨髄中の芽球
問題 156 疾患とホルモンとの組合せで正しいのはどれか。
1. クレチン症—————————成長ホルモン
2. 尿崩症———————————抗利尿ホルモン
3. アジソン(Addison)病—————甲状腺ホルモン
4. 粘液水腫——————————上皮小体ホルモン
問題 157 糖尿病の細小血管障害でないのはどれか。
1. 腎症
2. 昏睡
3. 網膜症
4. 末梢神経障害
問題 158 ネフローゼ症候群の診断基準で誤っているのはどれか。
1. 一日尿蛋白量3.5g以上
2. 血清総蛋白量6.0g/100mL以上
3. 血清総コレステロール値250mg/100mL以上
4. 浮腫
問題 159 急性腎盂腎炎で認めないのはどれか。
1. 黄疸
2. 発熱
3. 頻尿
4. 肋骨・脊椎角部(CVA)の叩打痛
問題 160 デュシェンヌ(Duchenne)型筋ジストロフィーの遺伝形式はどれか。
1. 常染色体優性遺伝
2. 常染色体劣性遺伝
3. 伴性優生遺伝
4. 伴性劣性遺伝
問題 161 筋萎縮性側索硬化症の症状はどれか。
1. 筋固縮
2. 構音障害
3. 膀胱直腸障害
4. 手袋・靴下型感覚障害
問題 162 65歳の男性。6か月前に脳出血のため右片麻痺となった。杖歩行可能だが、右前腕は強く屈曲し、右下肢は痙性となって足が足底側に屈曲し、内反した肢位をとっている。
この姿勢はどれか。
1. エビ姿勢
2. 脊柱側弯姿勢
3. 前かがみの姿勢
4. マン−ウェルニッケ姿勢
問題 163 45歳の女性。3か月前から朝の手のこわばりと全身の関節痛が持続するために来院した。両側手指関節と両側手関節に腫脹と圧痛、両膝関節に圧痛を認める。血液検査で、抗CCP(環状シトルリン化ペプチド)抗体が陽性であった。
考えられる疾患はどれか。
1. 痛風
2. 関節リウマチ
3. 結節性多発動脈炎
4. 全身性エリテマトーデス
問題 164 感染とその原因菌との組合せで正しいのはどれか。
1. IVHのカテーテル感染—————アスペルギルス
2. 化膿性骨髄炎—————————ブドウ球菌
3. 丹毒—————————————ウェルシュ菌
4. ガス壊疽———————————溶血性連鎖球菌
問題 165 癌腫と比較した肉腫の特徴で正しい組合せはどれか。
1. 年齢——————若年者
2. 頻度——————多い
3. 発育速度————遅い
4. 子後——————良い
第23回柔道整復師国家試験問題 解答
[ 一般臨床医学 ]
問141 問142 問143 問144 問145 1 1 4 2 3 問146 問147 問148 問149 問150 3 3 2 4 3 問151 問152 問153 問154 問155 1 3 3 1 3 問156 問157 問158 問159 問160 2 2 2 1 4 問161 問162 問163 問164 問165 2 4 2 2 1